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20190815_0 SW2.5/2.0 セッションログ : 百の剣亭 Hルーム+ : 2019 年 8 月 16 日

2019/08/15
SYSTEM
20:26:27
GMペナルティ様が入室しました。
#
20:27:19
 

 
 
 
わたしの騎士
 
 
 
 
20:32:13
 
 この日の農作業は、思ったよりも長くかかってしまった。
 長らくは快晴であり、今、西の彼方へ沈む太陽も湿気に滲んではいないが、
 おそらく、澄んだ星夜を見上げることができるのは今宵まで。
 シュヴァルツヴァントより吹き下ろす寒気により、明日には雹害のおそれがあるという。
 
 落日の余韻が、地平に消えるのを見送りながら、
 残り僅かとなった作業に勤しんでいるところである。
 
SYSTEM
20:34:56
"珊瑚海の福音" レイン様が入室しました。
レイン・トラックマン(@PL:珈琲弾爵), 人間, 女, 20歳, グラップラー 9Lv, マギテック 1Lv, スカウト 3Lv, レンジャー 7Lv, エンハンサー 3Lv,
《武器習熟A/格闘》《投げ強化Ⅱ》《踏みつけ》《鎧貫きⅡ》《変幻自在Ⅰ》
冒険者ランク:ブロードソード(一人前)
農民 4 LV, 用心棒 3 LV,
レイン
20:38:13
「ふぃ~、暗くなっちまったな」
 西の空を見ながら、額に浮かんだ汗をスカートの裾で拭い、
 残った作業に戻る 村の連中も家へと戻っていくのが見えた 
 うちの方も、あと少し・・・・
#
20:43:48
 雹害対策は――この時代であれば、藁で覆うなどであろうか。
 そこまで複雑な工程でもあるまいが、普段の仕事に加わった手間に相違なく、
 やはり時間を食ってしまうものでは、あるようだった。
 
 遠目に、他の家々の窓に、茫と明かりが燈っていくのが見える。
 獣脂のランプなどを燈し、夕餉の席としているのだろう。
 レインの家も、老夫婦が同じように用意を始めている頃だろうか。
 
 日没から夜天までの変遷は、こと周囲の灯りに乏しい田舎では早い。
 作業が終わる頃には、すっかり、星々が空に輝いている。
レイン
20:48:23
「よっと・・・・これでいっか」
 最後の作業を終え、すっかり暗くなり星明かりに照らされた畑を見回す
 夏場とはいえ明日は雹が降りそうな天候だった、肌寒く感じる空気に、
 両の腕で身体を抱いて摩った
 両親は、もう夕食の用意をしてうちを待っているだろう
 早く帰ろうと一日使っていた農具を持つと、家へ足を向けた
#
20:49:47
 
 ――リン――
 
 ふと、幽かな鈴の音が聴こえた。
 それにやや遅れて、
 畑の脇……多少の木立がある辺りから、か細い女声が、届く。
 
「お願いが……あるのです」
 
レイン
20:50:47
「ん?あんたは誰だ?」
 声の発せられた木立の辺りに目を凝らし声をかけた
#
20:55:12
 畦道の向こう、木立へ目を向ければ、まずは草叢と、
 その上に乗っている、編み上げサンダルを履いた華奢な足が見える。
 視線を上げれば、すらりと伸びた白い脚と、少し汚れた白いチュニック。
 そうして、星明かりに淡く光る金の髪と、短刀めいた細長い耳――
 
 未だ、年若い、エルフの娘であるようだった。
 音色は、その額を飾るサークレットに具わっていた鈴が響かせたのだろう。
 
「誰、と言われると、少し、困ってしまいます……けれど。
 おなかが、すいて……その……倒れそうで……」
20:57:41
 裏付けるように、きゅー、とお腹が鳴り、少女は頬を赤くした。
 絵本から抜け出てきたような神秘的な容姿に、あまり似つかわしくなかった。
レイン
20:57:52
「あんたこの辺のじゃねぇな、食いもんもってねぇのか?」
 エルフと判じると警戒を解いて娘に近づいて行く
20:59:02
「ははっ、ほんとにハラペコなんだな」腹の虫の音にニシシと笑い
「うちに来なよ、ちょうど飯の準備できてると思うからさ」
 フランクに声をかけた
21:00:08
「あんた名前は? うちはレイン、レイン・トラックマンだ」
 農具を持ち換えて、右手を差し出す
#
21:00:18
「ぅぅ……獣に襲われたとき、囮になるように捨てて……」
 見れば、二の腕などには、獣の引っかき傷であろう痕も見て取れた。
「はい……ずっと森の奥で暮らしていたので、この辺りは、不案内で。
 野菜、美味しそうでしたけれど、盗むわけにもいきませんから……
 ……ほ、本当ですか? よいのですか……?」
レイン
21:02:37
「開拓地じゃ困ってるやつを助けるのは当たり前・・・・
   なんだ、怪我してんじゃねぇか、ちょっと診せてみな」
 近づいたことでエルフの娘の状態に気づき、腰のポーチから包帯や救命草を取り出す
#
21:02:55
 数歩を近寄ってきた娘は、不思議そうに右手を見ている。
 そういう風習を知らないのかもしれなかった。
「わたしは、シー――いえ、親しいひとは、キス、と呼びます。
 ……あ、あの……口づけのキスでは、ないです、からね……?」
レイン
21:03:46
「キスか、この怪我、どこで獣に襲われたんだ? この近くか?」
 傷を手当しながら、矢継ぎ早に質問を浴びせていく
21:06:20
 慣れた手つきで〈救命草〉を揉み解して傷口に塗り込み、包帯を巻いていく
#森の娘キス
21:06:48
「は、はい……ありがとう……。
 自分でも、治せるはずなのだけれど、もう、魔力が尽きてしまっていて……」
 おずおずと身を委ねて、処置を受けている。
 間近で見れば、塞がりかけている噛み傷が膝辺りにもあり、おそらく魔法で癒したのだろう。
「ええと……ううん、ちょっと離れたところ、です。
 村の近くではないし、血の跡も残さないように、気を付けたつもり……」
21:07:57
「……じょうず、なのですね。
 施療師……ううん、こっそり畑仕事を少しだけ見てたけれど、身のこなしも、まるで戦士みたい……」
レイン
21:09:30
「ああ、うち、冒険者もやってんだよ、こういうのは父さんから教わったんだ」
 雀斑のある顔に笑顔を見せ、包帯などをポーチへ戻す
#
21:11:18
 傷痕を見るに、虎などの大型の猫科の獣に襲われた様子だった。
 エルフの娘の方は戦いの心得など有さぬ様子だから、逃げ切れたのは僥倖であろうか。
 笑顔につられたように、キスは控えめに笑顔を返す。
 処置中、顔を顰めたりするのを堪えていた様相なので、細身に反して我慢強いのかもしれない。
#森の娘キス
21:11:59
「ボウケ、ンシャ……、……ぁ……冒険者。
 村の外には、そういう勇者たちがいるって、聞いたこと、あります」
21:13:12
「魔王が出ていないときは、畑仕事をするもの、なのですね……」
 どういう伝承を聞かされていたのやら。
レイン
21:15:13
「マオウ? んー、いや、うちみたいなのは少ねぇんじゃないかな」
 自分の周りには、あまり兼業冒険者は居ないということなどを話し
 残りの処置は家に行ってからやれば大丈夫だろうと伝え、農具を手に立つ
21:15:55
「歩けるか? 畑を抜けたらすぐだからさ」
#森の娘キス
21:18:29
「そう、なのですか……」
 お伽噺と現実は違うと、受け容れられるくらいに分別はあるようだった。
 もとより、エルフは知性に優れる種族である……たまに例外もいるかもしれないが。
「ぁ……はい。歩けます、ありがとうございます。
 その……押しかけたみたいで、ごめんなさい……お世話に、なります。
 優しきアステリアよ、この出会いに感謝を……」
レイン
21:20:10
「こっちだ、着いてきな」
 家へ向かって歩きながら、農作業で邪魔になる為に一房にまとめていた髪紐を解き、長い髪を夜風になびかせる
21:21:56
「家に着いたら湯浴みすんだろ? うち、汗だくでさ」
 土埃に塗れた髪を手で鋤きながら、キスに声をかける
#
21:22:44
 エルフの娘は、少し申し訳なさそうにしながら、レインに追従した。
 
 家に戻れば――老夫妻はおそらく、歓迎してくれるだろう。
 トラックマン氏は、老練な農夫らしく、口数少ないが面倒見がよく、
 その妻は、陽気でお節介好き……といったイメージがあるところだ。
 食事の前に、湯に浸かっておいで、と送り出された。
#森の娘キス
21:23:22
「湯浴み……湯で、水浴するのですか……?
 は、はい……あの、初めてなので、教えてくださいませ……」
レイン
21:24:38
「そうなのか? なら一緒に入っちまおうぜ」
 母が農作業を終えた後に身体を洗えるよう、たっぷりの湯を沸かしてくれていた
 狭いが、二人で湯浴みすることに・・・
21:26:32
「エルフって、湯を沸かして使ったりしないもんなのか?」
 湯を張った桶に長い髪を浸け、汚れを落としながらキスの方に石鹸を渡す
#森の娘キス
21:27:06
 エルフの娘は、汚れた短衣をおとなしく脱ぎ、ほっそりとした裸身をさらす。
 同性でも少し恥ずかしいのか、視線がいくらか泳いでいたが。
 それでも、湯船にくっつくようにして入っている内に、リラックスしてきたようだ。
 肩などが当たるのもあまり気にしなくなり……触れ合う肌の感触には、もじもじしていたが。
「……温かい……ですね。
 わたしは……わたしの里では、泉で沐浴することが、普通でしたから……」
レイン
21:28:50
「この季節だと、泉の水も気持ちいいだろうけどな」
 髪を洗い終えると、小さな湯船に身を寄せて浸かり
 指先や手についた土汚れを擦って落とした
#森の娘キス
21:29:53
 同族に比して鍛えられた腕などが気になるのか、
 細い指が、そっとレインの腕に触れる。
「……レイン……さまは、……お強いの、ですか……?」
レイン
21:31:54
「喧・・・拳闘は得意だけどな、それがどうかしたのか?」
 苦笑しながらキスの顔を見る
#森の娘キス
21:36:40
 湯の熱もあり、頬はもういくらか上気している。
 妖精めいた容姿は、不思議と、同性であっても、惹きつけるような雰囲気を帯びている……
 ……森の娘は、翠玉のような瞳にレインの顔を映して、やや躊躇った後、思い切ったように。
「わたし……、行かないと、いけない場所が、あるのです。
 その途中には、わたしを襲ったような獣などもいるでしょうし、
 それに、その……追手も、来るかもしれません。
 ……お礼は、いたします……、その、よろしければ、どうか……」
21:37:36
「……わたしを……護って、送り届けてくださる……、
 騎士に、なっていただけましたら、うれしいのです……」
レイン
21:38:20
「なんだよ、困ってんならハッキリ言わなきゃだめだぜ」 言い淀んだ際に声をかけ
21:39:08
「騎士ぃ? うちがか? いや、護ってやることはできっけどそんな大袈裟な」
#森の娘キス
21:39:51
「だって、伝承では、王女を護る者は、騎士であるそうですから……」
レイン
21:40:45
「あんた()王女、なのか?」 知り合いにも姫が居た
21:42:39
「騎士かどうかはともかくだ、一緒に湯浴みした仲だろ、うちが護ってやんよ・・・けどな」
21:44:21
「あんたを追ってるやつらが何者か教えてくれねぇか?」
 キスの、翠の瞳を真っすぐに見て尋ねる
#森の娘キス
21:45:49
「……その、ごく小さな国、ですけれど。
 シーラジニディア・アド・リビトゥムと……もうします。
 ……キス、と呼ばれる方が……好きです、けれど」
 
 “も”には、不思議そうな様子だったが、訥々とそう続け……
 レインの言葉に、ほっとしたように、微笑んだ。
 その笑顔も、すぐに、寂しげな表情に変わってしまったが。
 
「追手は……、国の、同胞たちです。
 わたしを、行かせたくない……のです。それしか、ないのに……」
レイン
21:47:46
「なんであんたの国の連中があんたを追うんだ?」

 率直な疑問を口にしていく

「あんたが行く場所はどこなんだ?」 
#森の娘キス
21:50:11
「それは……」
 娘は答えようとして、言い淀み、目を伏せる。
「……秘密にするつもりは、ないのです、けれど……。
 どうか、一晩だけ、時間を……ください……。
 わたしも……心の整理が、まだ、で……、勝手な言いぐさなのは、わかっています、けれど……」
21:51:39
「行く場所は、森の、ずっと奥……人が住まないような領域まで……です」
 言葉を選ぶような、不器用な言い方だった。
レイン
21:53:23
「そっか、わかった、じゃあ明日、ちゃんと聞かせてくれよな」
 そう言って湯船から出て身体を乾いた布で拭いていく
21:54:25
「ゆっくりしてきなよ・・・のぼせるのには気をつけてな」
 そう言って先に食卓の用意を手伝いに出ていく
#森の娘キス
21:54:44
「はい……ごめんなさい……」
 出ようとするレインの背後で、続いで湯船を出る気配があり、それから、
 レインの背へと、そっと抱きつく娘の感触があった。
 背へと額を押し当てるようにして。
レイン
21:56:31
「気にすんなよ、ほら、腹減ったろ、身体拭いたら向こうに来な」
 新しい乾いた布を手渡して
#森の娘キス
21:56:32
「こんなにご厚意をいただいて……、あなたを信じていないわけでは、ないのです。
 本当に……わたしの、気持ちのが、まだ……未熟なだけです、から……」
レイン
21:58:12
「そこの棚にうちの服があっから着なよ、合うかどうかわかんねぇけど」
 作り付けの棚にゆったりとしたブラウスとスカートが畳んで置かれている
#
21:59:20
 エルフの娘は、渡された布で、素直に身を拭いた。
 着替えは特に持ち合わせていないようなので、借りた服をまとう。
 ……ちょっと大きいようでぶかぶかだが。
 短衣はあとで洗えば、翌朝までは乾くだろう。
レイン
22:00:16
腰から太腿のあたりがぶかぶかだったかな(しゅん
#
22:00:30
 かくて――客が一人増えた温かな晩餐を経て、この日は休むことになるようだ。
 キスは、甘えんぼなのか、それとも何かに怯えているのか、一緒に寝たそうにしていた。
レイン
22:02:09
「母さんのスープ旨かったろ、ベッド使っていいぜ、うちはこっちで・・・」
 怪我を負っていたキスにベッド使わせ、自分は床に敷いた毛布で寝ようとしてた
#森の娘キス
22:04:12
「はい……スープも、野菜も、美味しかったです。
 すてきなご家族、なのですね」
 眠るときは、借りた服を脱いで、素肌で休む――ようだ。
 金の髪を左右に揺らして、
「その、よ、よろしければ、いっしょに……、だめ、ですか……?」
22:05:45
「人の……あなたの、ぬくもりを、感じていたいの、です。
 ……ごめいわくでなければ」
レイン
22:07:10
「わかった、明日は朝冷えそうだからな」
 ぽりぽりと鼻先を掻き、仕方ないなと言った苦笑を一瞬浮かべるとベッドに潜り込み、布団をかぶる
22:07:59
 一日中農作業をした疲れと、キスの温もりが相まって急激に眠気が襲ってくる
#森の娘キス
22:09:58
「ありがとう、ございます……、あたたかい、です」
 エルフの娘は、そっと身を寄せてきた。
 仄かな花の香りがする。
「……不思議です、よね……。ずっと、当たり前のことだったものが……」
#
22:10:02
 キスは何かを、独白のように囁いていたようだったが……
 ……その声も、眠りに落ちるレインの意識は、続きまでは聞かなかった。
レイン
22:11:40
 途中まで相槌を打って聞いていたが、やがてそれも寝息に変わる
#
22:12:59
 
 ――そして、翌朝を迎えた。
 予見にたがわず、天候は崩れつつあり、寒風が村を渡っていく。
 エルフの娘は、チュニックだけでは少し寒そうではあったが、マントは持っていないようだ。
 曰く、もともとは着ていたのだが、獣に引き裂かれてしまったのだとか。
 
 朝餉を経て……雹の気配が近付く中、両親に見送られて発つことになるようだ。
 行く先は、オロス方面……“雨の森”の方角であった。
 
レイン
22:15:46
「雨の森なら、一旦街に寄って馬車を捕まえたほうがいいな」
 マントの予備は無かったので、両親に借りてキスに纏わせることに
22:17:44
「それでいいか?」
 降ろしていた髪を紺碧の髪紐で一房にまとめ、
 ブーツの紐をきゅっと締めると背負い袋を持って立ち上がりキスに声をかけた
#森の娘キス
22:18:46
「何から何までも、ありがとうございます……」
 外套をかけられて、エルフの娘は申し訳なさそうに礼を言っていた。
 “お礼”は持ち合わせているらしいが、普通の銀貨などはないようだ。
「馬車……、その……できましたら、追手が来たときに、人を巻き込まないように、したいのです……。
 ……レインさまを、もう巻き込んでしまっては、いますけれど……」
レイン
22:21:25
「じゃあ、時間はかかっけど歩きだな」
 キスの懸念を受け、道中はなるべく人との接触を避けて移動することになりそうだった

「んじゃ、行ってくんよ」
 両親に手を振り、キスとともに黄金街道を北上、ブランブルグを抜けて雨の森を目指す
#森の娘キス
22:23:00
「お世話に、なりました……わたし、ずっと、忘れません」
 キスは、トラックマン夫妻に深く一礼した後、レインに追従した。
レイン
22:25:07
「街中も避けた方がいいかな?」
 普段、街向けの農作物の出荷のために辿るルートを通って街へ向かっていたのだが、街を避けるべきか尋ねる
#
22:26:49
「は、はい……追手も、無茶はしないとは思うのです、けれど……。
 人々のいる場所に、いさかいを持ち込みたくは、ないのです……」

 雨の森へ向かうに際して、特筆すべき出来事は三つあった。
 
 一つめは――午後を迎えて雹が打ち付け始める中、
 前日にエルフの娘を襲ったという獣の標的となったのだ。
 逃がした餌を探して、辺りをうろついていたものだろうか。
 
 この戦闘は、1ラウンドのみ行う――
 戦闘準備、魔物知識判定、先制判定が可能だ。
レイン
22:29:36
「下がってな、キスの匂いを覚えて追ってきたんかな」
 襲撃に気づくとキスと獣の間に立ち塞がり、拳を構えた
【ガゼルフット】を発揮すると、太腿の筋肉が鹿のように張る (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿3/3)
22:30:25
「あれは・・・」 獣を睨みつけ・・・【魔物知識判定】
2D6 → 1 + 6 = 7
#森の娘キス
22:31:09
「ま、まだ、わたしを追って……?
 ……レインさま、あんな獣とも、戦えるのですか……?」
 騎士となることを願ったのはキス自身であるはずだが、
 根本的な性格が甘いのか、心配が先立ってしまうようだった。
#
22:32:13
 小さな雹が弾ける中、跳びかかってくる獣のシルエットについては、レインの知識にもないが――
 隆々たる体躯を有する四足獣であり、鋭い爪牙を具えている。
レイン
22:33:00
「やっぱ、ここらじゃ見たことない獣だな・・・」
 キスを狙って襲ってくるなら護るために戦わねぇとだぜ
 動発に備えて下肢の筋肉が収縮していく【先制判定】 (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿3/3)
2D6 → 6 + 3 + 【7】 = 16
#
22:34:06
 獣の跳躍に、レインが先んじた。
 間合いは、10m程度――
 レインの手番だ。
レイン
22:35:26
「キス、そこを動くなよ!」
 言うなり、一息に間合いを詰めて獣の四肢を狙って投げ倒すことを狙った (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿2/3)
2D6 → 2 + 5 + 【15】 = 22
#
22:37:22
 俊敏な獣であるが、それを上回る。
 体躯を捉え、引き倒した。
レイン
22:37:39
「ひゅぅ♪」
 獣が飛びかかろうと後ろ脚で立ち上がったタイミングで
 その体を支える後ろ脚を払って上半身を仰け反らせるように倒す (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿2/3)
22 = 9 (6 + 3 = 9) + 【13】 威力 : 30
#森の娘キス
22:37:41
「す、すごい……」
レイン
22:38:33
「こいつも食らっとけ!」
 倒れた獣のがら空きの胴を《鎧貫Ⅱ》、すかさず《踏みつけ》(HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿2/3)
2D6 → 2 + 3 + 【13】 = 18
#
22:39:07
 全身に衝撃を受け、獣は苦悶の唸りを上げる。
 横転した体躯を追撃が捉える。
レイン
22:39:54
「しゃらぁ!」踏みつけ様に鉄板の仕込まれたブーツの底で踏みつける (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿2/3)
18 = 5 (1 + 6 = 7) + 【13】 威力 : 20
#森の娘キス
22:41:26
「あんな大きな獣を……すごい、レインはすごいのですね……!」
 さま、を付けるのも忘れて、娘は呆然と見入っていた。
レイン
22:42:20
「任せな!」 背後からの声に獣から目を離さずに、親指を立てて応える (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿2/3)
#
22:42:45
 深手を負った獣は、唸りながら跳ね起き、レインへと牙を剥く。
 黒色の毛皮は奇怪な気配を伴い、奈落の力などを想起させるだろうか。
 迫る牙の命中力は、転倒の余韻により、13だ。
レイン
22:44:09
「しぃ!」
 起き上がり、なおも襲い掛かってくる獣の牙が届く寸前に身を引き、態勢を崩した獣の胴体に蹴りを見舞う (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿2/3)
2D6 → 1 + 3 + 【13】 = 17
22:44:35
どすんと、ブーツのつま先が胴体にめり込む
24 = 9 (5 + 6 = 11 クリティカル!) + 2 (2 + 2 = 4) + 【13】 威力 : 20
#
22:45:52
 返しの一撃を、躱す体勢に獣はなかった。
 突進の勢いのままに数歩を進んだのち、鮮血を吐き、倒れ伏す。
 重要な臓腑を蹴り潰されていたようだった。
#森の娘キス
22:47:15
「…………わ、ぁ」
 瞬く間に倒されてしまった獣と、レインの間を、娘の視線が行き来する。
「あ、あっさり……本当に、強いのですね……、レイン……さま」
レイン
22:47:48
「こんくらならな・・・こいつ一匹だけか?」
 獣が倒れると、視界の悪い周囲に意識を向けて探る・・・【聞き耳判定】 (HP:55/55 MP:26/29 防:3 鹿2/3)
2D6 → 5 + 6 + 【10】 = 21
#
22:48:21
 ぱらぱらと雹が地表を叩く音だけが聴こえる。
 獣の気配は、もはやないようだ。
レイン
22:49:34
「こいつだけだったみたいだな、あんなのが何匹も追ってきてたのか?」
 キスの元へ引き返し、荷をまとめたら早々に立ち去るべきだろう
#森の娘キス
22:50:42
「わたし、殺されかけたのですよ……」
 それを、こんくらい、だなんて――と、拗ねた……わけではないが、似たような響きの小声だった。
 それから、レインの傍らへ小走りによって、抱きついてくる。
 王女というわりには、全身で感情表現する癖があるらしかった。妖精に近い風習なのだろうか。
22:51:35
「……あなたも、ご無事でよかった、です。
 い、いえ、一頭だけでした……、でも、先を急ぎましょう」
レイン
22:52:31
「そっか、なら行こうぜ」
 獣は・・・自然に還るに任せてその場を立ち去り、再び雨森を目指して進む
#
22:54:27
 
 ――雹は長続きこそしないものの、散発的に幾度か、波のように降った。
 しかし、夕暮れに差し掛かる頃には、寒波も過ぎたものか、夏の快晴が戻りつつある。
 
 人里を離れた森の中、焚火をして、野営を行うことになるようだ。
 キスは、約束を忘れたわけではないようだが、炎を見つめながら、話し出すとっかかりを掴めないままでいる。
 
レイン
22:56:09
「で、まだ話してくれないのか?」
 小型のテントを組み立てながら、焚火を見つめているキスに話すきっかけを与えようと声をかけた
#森の娘キス
22:58:06
「……っ…………い、いえ。お話、します……、……レインさまは……」
 倒木に腰かけた娘は、身じろぎして、小声を返す。
 外套の分け目から出た白い脚が、焚火に赫々と照らされている。
「……レインさまだったら……どうなさりますか……?
 もし……。
 ……ご両親や村と……レインさまご自身と……どちらかしか、助けられないとしたら」
レイン
23:00:15
「どっちかしかって・・・それがここまで話せなかった理由かよ」
 キスは自身を犠牲にしようとしているのだろうか、という疑念が沸く
23:01:33
「あんたが雨の森を目指す理由が、あんたの国を助ける為で、それであんたはどうなるんだ?」
#森の娘キス
23:02:50
 俯く所作と共に、リン――と額飾りの鈴が小さく鳴る。
「わたしは、不死者ノスフェラトゥに、見初められた……と、いうのでしょうか……。
 ……花嫁として、所望されました。従わないならば、民の命はないと。
 同胞たちは、わたしを差し出すなどできない、と言ってくれます。でも……」
レイン
23:05:33
「なら、その不死者をぶっ倒せばいいじゃんか」
 テントを立て終え、焚火を見つめているキスの横に腰を下ろして
 事もなげもそう口にした
23:05:59
事もなげ、に 
#森の娘キス
23:07:18
「……自分のために、誰かが死ぬことなんて、耐えられません。
 本当は、あなたも巻き込みたくなかった……でも、わたしは、弱いから、辿りつけないかもしれないから……。
 獣に襲われたとき、そう知ってしまいました、から……」
 
 エルフの娘は、ぎゅっと指を握り合わせて、レインへと瞳を上げた。
 
「それは……できません。眷属ではなくて、真物・・の不死者です。
 永劫の美を求め、数多の寵姫を傅かせた、闇夜の王……です……」
レイン
23:11:38
「うちは眷属とか真物とか、わかんねぇけどさ・・・街には、うちなんかよりずっと強い冒険者がわんさか居るんだぜ、もっと頼りなよ、一人でクヨクヨしてたってなにも変わんねぇぜ?」
 キスの両肩を掴んで瞳を正面から見詰め替えし、そう話す
23:11:57
見つめ返し(
#森の娘キス
23:15:46
「その誇りゆえに……約定をたがえることは、ないはずです。
 でなければ、とうに、わたしを攫って、国を滅ぼしていることでしょう……」
 
 夜魔とも呼ばれる吸血鬼は、一定の美学を尊ぶ者が多いとされる。
 それは、夜な夜な獲物の寝所を訪ねる“逢瀬”などに始まり、様々な奇妙な伝統を生んだ。
 多くは、昏い嗜虐に基づく行いであるというが、それは、不死者が自ら望んだ枷でもあるのだ。
 
「……だめ、です……同胞たちと同じようなことを、仰らないでください……。
 反旗を翻す兆しあれば、必ずや、国の皆が……罪のない人々が危険にさらされます。
 そうなったとき、たとえ生き延びたとしても、わたしは一生、後悔します……」
23:17:31
「ですので、よいのです……、覚悟を決めた、といえるほど、わたしは、強くない……です、けれど。
 ……自分のせいで、誰かが死ぬことは、もっと怖いのです。臆病者と、謗ってくださってかまいません……」
レイン
23:21:01
「うちだって・・・父さんや母さん、村のみんな・・・同じに思うけどな、うちは最後まで足掻くぜ」
 大人しく言いなりになるなんて嫌だ、一泡吹かせてやろう、そう思うのだった・・・具体的にどうこうというのは思いつかないが
#森の娘キス
23:24:38
「……いつもは、こんなに……甘えんぼ、ではないのですよ。
 王女として、できるだけ……毅然としたふうに、振る舞っているのです……」
 
 そう言いながら、エルフの娘は、そっと縋るようにレインに抱きつく。
 それは、不安ゆえであり、また、人のぬくもりを名残惜しむゆえでもあったのだろうか。
 
「他に、道はないのです。わたしだって、たくさん悩んだのです……。
 ……でも、たくさんの恩がある、大切なひとたちに、迷惑はかけられません。
 わかっては……もらえない、でしょうか……」
レイン
23:26:06
「あほか」
 こつんと拳骨でキスの頭を一つ叩き
#森の娘キス
23:26:59
「ふゃう?」
 小突かれて、涙目で見上げた。
レイン
23:27:01
「あんたがそう思う以上に、あんたの国のやつらだってそう思ってるんだろ、あんたに頼られないで、あんたを失うことが、どんだけ迷惑か考えたことあんのか?」
#森の娘キス
23:28:46
「それは……、……でも……、い、言えるわけが、ないじゃないですか……。
 わたしのために命を落としてください、と願うのと同じ、なのですよ……」
レイン
23:31:09
「だから、あんたは自分の事しか考えてねぇんじゃんか、あんたの為に国の連中が命をかけることすらできなかったら、それで生き延びて国のやつらは幸せだと思うのかよ、みんな、あんたと同じなんだよ」
23:33:20
「それに今、言えない って言ったじゃんか、あんたは無理やり自分にそう言い聞かせて、一人で納得しちまおうとしてんだよ」
#森の娘キス
23:36:03
「そう……、かもしれません……けれど……。
 ……わたし一人の犠牲で済むなら、やはり、そうするべき……です。
 国のために、王女が責を持つことは、そうあるべきこと、です……!」
 
 それこそ、自身に言い聞かせるようにも似て、キスは訥々と言う。
 澄んだ声は、今は、幾許か嗚咽に歪んでいた。
 
「……だって……、どうしろと、いうのですか……!
 民にお願いして、いっしょに立ち向かおうとするのは、美談かもしれません、けれど……。
 みんな、死んでしまうのですよ……死に追いやるなんて、わたし、耐えられません……!」
レイン
23:39:26
「なんであんたは自分だけ、国の連中だけに留めようとしてんだよ、ギルドに正式に、その不死者の討伐を依頼すればいいだろ」
 と提案する、小国の軍隊よりもよほど戦力になると、あれこれ引き合いを出しながら説得する
#森の娘キス
23:42:44
「レインさまの……言うように、わがまま、なのかもしれません。
 ……それでも……誰一人、死んでほしくないのです」
#
23:42:51
 金髪を左右に揺らす所作に合わせ、額飾りの鈴が切々と響く。
#森の娘キス
23:42:54
「だって……申し上げたではないですか、不死者なのですよ……。
 矛を向けようとしたら、民の命が奪われてしまいます……。
 そうしない内に滅ぼせるなんて、思えません……」
レイン
23:45:59
「・・・その話を聞いたうちが、黙ってあんたを送り届けると思うのかよ?」
#森の娘キス
23:48:34
「どれほどの力と軍を持つかも、わからない相手なのです。
 蛮族の領地を……どんなに強くたって、人間が簡単に破れるようでしたら、とうに、そうできているはずです……」
 
 エルフの娘は、目を伏せ――
 
「……レインさまは、優しいかたです。
 まだお会いして一日足らずですのに……まるで、お姉さまのように感じてしまいます。
 …………聞かなかったことにして、森まで送ってくださるだけで、よいのです」
レイン
23:49:50
「くそ・・・あんたが向かう先、あんたが行く先の不死者は、あんたが向かってることを知ってんのか?」
 説得は無理と悟ったのか、攻め方を変えた
#森の娘キス
23:50:57
「そ、それに、ほら……わたしだって、考えなしというわけでは、ないのですよ。
 花嫁にされたら……人族になるべく害をなさないように、はたらきかけることが、できるかも……」
 キスは涙を拭って、笑顔を見せた。無理して作っていることを隠せるほど器用ではないようだったが。
23:52:03
「はい……わたしが、自分の意思で、訪れることを、求めていましたから。
 どうして、なのかは、わかりません、けれど……」
レイン
23:52:18
「あんたの・・・その飾り・・・それは王女の証みたいなもんか?」
23:53:24
出会ったときにも鳴っていた、その飾りを指さす
#森の娘キス
23:53:42
「この鈴は……」
 娘は、サークレットの額に揺れる鈴に触れて、
「はい、リビトゥムの……略式の冠に準じるものです」
レイン
23:54:48
「・・・あんたさ、死んでみないか?」
#森の娘キス
23:55:35
「……はい?」
 聞き間違いを疑うような瞳で、少女の声は不安定に跳ね上がった。
レイン
23:55:57
「あんたは、不死者のとこへ向かう途中、獣に襲われて死ぬ・・・ってことにする」
23:56:20
「その飾りを・・・遺して」
#森の娘キス
23:56:46
「え、ええと……?」
 翠玉のような瞳には、困惑が揺れていた。思索が追いついていないのだろう。
レイン
23:57:56
「自分の意思で向かう途上で、獣に襲われて死んだ、それは国の連中の責任じゃなく、その不死者自身の責任だろ?」
23:58:58
「なら、あんたはその飾りだけを遺して表向き死ぬ」
2019/08/16
#森の娘キス
00:00:02
「獣に……襲われてしまったら、たしかに、花嫁には……なれません……」
 ぼんやりと、言わんとしていることが伝わりつつあるようだった。
「……そ、それは……はい、民に制止されるのはわかっていましたから、こっそり、勝手に逃げてきました、けれど……」
レイン
00:01:06
「あんたはもう王女じゃなくなっちまうし、名前も捨てないとイケないだろうけどさ、
 それで誇りある不死者国に手を出したりはしねぇんじゃないかってな」 悪巧みの域に入ってきている提案だった
#森の娘キス
00:02:24
「……そ、そうしたら……、わたしも、助かってしまうの、でしょうか……?」
レイン
00:03:09
「そうすりゃ、誰も死なずに、あんたも生きてける方法だと思うけどどうだ?」
 考える時間を与え、野営地の周囲に罠を設置に向かった【罠設置判定】
2D6 → 3 + 5 + 【11】 = 19
00:04:08
「獣は・・・まぁうちが倒した獣ってことにすりゃいい、腹を裂いたらそれが出てきたって、うちが証言すればいいし」
 罠を設置し終えて戻ると、次々に提案していく
#
00:06:01
 大凡、考えもしなかったことなのだろう、エルフの娘は呆然と反芻していた。
 加えて、それなりに死ぬ――正しくは眷属にされる――覚悟をしていたはずのところに、
 生きる希望が出てきてしまったため、どうすればよいのか戸惑っている……ふうでもある。
 うまくいくのかという不安も、伴ってはいるようだが……。
#森の娘キス
00:07:15
「……、はい…………、わ、わたしだって……!
 迷惑に、ならないなら…………もっと、生きていたい、です……」
レイン
00:08:00
「幸い、うちらは人目を避けてここまで来たからな、証人は、うちとあんた、うちの父さん母さんくらいだけど、二人の口はかてぇし、村で暮らしてもいいんだぜ、人手はいくらあっても足りないんだ」
#森の娘キス
00:10:33
「……わたしなんかが……その、暮らしても、いいのですか……?
 ち、力仕事は、あまり力がないから……、がんばらない、と……。
 妖精たちに頼んで、畑を手伝ったり、できる……かな……。
 ……不思議、です、ね。二度と、あそこを見ることはないって、受け容れていたはずなのに。
 わたし……」
#
00:11:09
 エルフの娘は、眦を拭って、弱々しく微笑んだ。
#森の娘キス
00:13:07
「……ありがとう、ございます、レインさま。
 わたしの……騎士を、お願いしたのです、から。
 騎士を……信じないと、いけません、よね」
 
 リン――と鈴を響かせる額冠を、娘は外して、差し出した。
レイン
00:13:29
「まぁ、ほとぼりが冷めるまでは身を潜めておく必要ありそうだけどな」
 焚火の炎に照らされて火照った顔に、少し悪い笑顔を浮かべた
 実際、行動に移すとなれば、襲ってきた獣を死体を活用するなどでもよさそうだ・・・多少、キスの血肉を遺す必要もかもしれないが
00:16:11
「疲れたろ、うちが見張ってるからあんたは休みな」
 飾りを受け取ると、キスをテントへ押し込む
#森の娘キス
00:17:00
「ち、血肉……ええと、……それでは……。
 わたし、不死者ではなくて、レインさまに……その、拐かされるようなもの、ですから。
 ……代わりに……」
 
 天幕へ連れ込まれる際――キスは、金の髪を除けて、白いうなじをさらした。
 少し頬を染めて、囁く。
 
「噛んで……くださります、か……?」
レイン
00:20:13
「な・・・そうしなくても・・・んー・・・
  ・・・じゃあ・・・ちょっと我慢しろよ・・・・」
  吸血鬼を出し抜く為に、吸血鬼の真似事をするのか・・・・
  小さな口を開け、犬歯を、優しく首筋に突き立てていく
  呼吸に合わせて、吐息が、その白いうなじに当たる
#森の娘キス
00:21:19
「……っぁ、ぅっ…………」
 ぴくん、と華奢な肩が跳ねる。
 痛みを堪えながらも、娘はその身を預けていた。
レイン
00:24:15
「・・・・はぁ、大丈夫か? すぐ手当すっから抑えてな」
 そうして、首筋から採ったキスの血肉、
 その一欠けを、キスの飾りに付着させる
 
 流れ出る血を抑えさせ、すぐに薬師道具を用いて手当てし、包帯を巻く
00:26:40
 噛み傷のついた側から反対側の腋の下を通るように包帯を圧迫して巻きつける。
 首をぐるぐる巻いたら窒息してしまうからこうするのだと、レンジャーである父から教わったものだ
#森の娘キス
00:27:30
「は、い……、わたし、これで……レインお姉さまのもの、でしょうか」
 ある意味、キスマークを刻まれた首を言われるままに押さえながら、
 王女は、それでも柔らかく微笑んだ。
#
00:27:34
 
 かくて――
 
 続く経緯については、細やかに描くまでもないことだろう。
 キス――王女シーラジニディアは、雨の森へ向かう旅の中、獣に襲われたこととなった。
 彼女の道行を辿れば、裂かれた外套や、捨てられた糧食などの荷もあったため、信憑性は高いだろう……
 ……実際、翌朝頃に賭け付けた数人のエルフ達は、レインが獣の屍体と額冠を見せると、膝をついて嘆いた。
 
レイン
00:30:22
 表舞台から身を隠したキスに、同国人と接触した際の事を伝える
00:33:56
「あんたの新しい名前も、考えないとな―――」
#
00:34:07
 
 自らの下へ到る前に命を落としたらしき花嫁について、不死者ノスフェラトゥが如何に考えたものかは知りようがないが、
 愚かなと嗤ったものか、玩ぶ美が失われたことを不興としたか、或いは興醒めとしたものか。
 いずれにせよ――花嫁の輿入れは成らず、おそらくは興味を失ったことだろうか。
 
 キスは……同胞たちを悲しませてしまうことが、少しつらそうではあったが、
 人間の村での新しい生活に、希望と期待をいだいているようでもあった。
 
#森の娘キス
00:35:23
「はい……、あの、畑仕事はしたことがないですから、いろいろ教えてください、ね……レインお姉さま……。
 ……ええと……名前……、つけてくださったら、うれしいです」
レイン
00:38:08
「うちがつけていいのかよ? えっと・・・・・ベルはどうだ?」
 はじめて出会った夜に、リンと鳴った鈴の音
 すぐに泣く泣き虫さ・・・これは言わなくていいな
#ベル
00:42:22
「ベル……、はい、わたしは、ベル……!
 ありがとう、お姉さま。わたしに……」
 
 命をくださって。という言葉に続いて、
 かつての呼び名と同じことを、元王女はレインにした。
 すなわち、キスを。
レイン
00:44:42
「むぐ!?」
 咄嗟に両手をあげて制そうとしたものの、
 結局、強く拒絶はしなかった
#ベル
00:45:09
「お姉さまは――」
#
00:45:13
 

 
わたしの騎士 end.
 
 
00:45:26
 
 経験点:1000 +50[獣] +90[回避:熟達した妖精剣士] +190[キス生存ボーナス:ヴァンパイアローズML換算] = 1330
 報酬額:護衛謝礼〈消魔の守護石(13点)(売値8450)〉 +戦利品
 名誉点:0 +“献身の王女”シーラジニディアあらため[貴重な友人:ベル(50点)]
 
レイン
00:45:53
お疲れ様でした(アドリブでしたねw
#
00:47:18
 お疲れ様でした!
 通常は、追手のエルフを退け、キスを送り届ける――といった感じだったでしょうが、
 見事に助けることができてしまったので、経験点のボーナスとして。
 ……このGMの死ぬ前提のヒロインは救われてしまうというジンクスをまた更新してしまった。
レイン
00:47:56
冒険者は捻くれてますからねw
#
00:48:20
 戦利品は、タイガー(⇒『Ⅲ』358頁)のものを1回、行えます。
 アビス変異種(アビス強化とアビスカースがある)でしたが、戦利品は変わらず。
レイン
00:48:55
王女を喰った虎は
2D6 → 3 + 1 = 4
00:49:30
牙が手に入った様子
TOPIC
00:50:24
経験点:1330 報酬額:8550(守護石と100G) 名誉点:未使用0+コネ[貴重な友人:ベル(50点)] by GMペナルティ
レイン
00:50:49
おや・・・うちも☆6になってしまうみたいだ
#
00:51:35
 ――といった感じになりました。
 キスあらためベルは、トラックマン夫妻のもとでがんばって畑仕事することでしょう。筋力6くらいで。
レイン
00:52:17
開拓民は、そのあたり寛容だと思うのです、うちが拾われたように

〈13点の守護石〉は買戻しできますかね
#
00:53:06
 守護石は現物報酬なので、そのまま獲得できます。
 あとで換金するも自由。
レイン
00:53:52
なるほど、13点石+100G
00:54:47
もう、うちの性格的にそのまま送り届けるなんて出来なくて、あれこれ考えるのが楽しかったですw
#
00:56:35
 正面から説得してもまず難しい感じでしたが、うまい手を打てましたね、獣関係の要素も後押ししていたし。
 GMの予定外の解決策で打開されるのはやはり素敵なものです。
レイン
00:58:35
こう、劇中の台詞から状況を想像して、一人で向かうという部分を拾えてよかったかなと、スルーしていたら、思いつかなかったですし
#
01:00:00
 鈴の額冠などの特徴も使っていて、いい感じでしたね。
 まるですべてが伏線のようだった――
01:00:35
 ではでは、お付き合いをありがとうございました。
 一人増えた畑仕事風景で、GMと握手!
レイン
01:01:14
 設定や起きた出来事を拾って集めて、上手く着地点を見出せた物語を紡げてよかったですw
 GM,お疲れ様でした! 畑でまた!
SYSTEM
01:01:24
レイン様が退室しました。
SYSTEM
01:01:59
GMペナルティ様が退室しました。
レイン
20回
30回
43回
51回
60回
73回
81回
92回
100回
112回
120回
12回平均7.167
2d6分布
1 + 1 = 2
0.00%
1 + 2 = 3
0.00%
1 + 3 = 41回
8.33%
1 + 4 = 5
0.00%
1 + 5 = 6
0.00%
1 + 6 = 72回
16.67%
2 + 1 = 3
0.00%
2 + 2 = 41回
8.33%
2 + 3 = 51回
8.33%
2 + 4 = 6
0.00%
2 + 5 = 71回
8.33%
2 + 6 = 8
0.00%
3 + 1 = 41回
8.33%
3 + 2 = 5
0.00%
3 + 3 = 6
0.00%
3 + 4 = 7
0.00%
3 + 5 = 81回
8.33%
3 + 6 = 9
0.00%
4 + 1 = 5
0.00%
4 + 2 = 6
0.00%
4 + 3 = 7
0.00%
4 + 4 = 8
0.00%
4 + 5 = 9
0.00%
4 + 6 = 10
0.00%
5 + 1 = 6
0.00%
5 + 2 = 7
0.00%
5 + 3 = 8
0.00%
5 + 4 = 9
0.00%
5 + 5 = 10
0.00%
5 + 6 = 112回
16.67%
6 + 1 = 7
0.00%
6 + 2 = 8
0.00%
6 + 3 = 92回
16.67%
6 + 4 = 10
0.00%
6 + 5 = 11
0.00%
6 + 6 = 12
0.00%
合計12回平均7.167
2d6合計分布
20回
0.00%
30回
0.00%
43回
25.00%
51回
8.33%
60回
0.00%
73回
25.00%
81回
8.33%
92回
16.67%
100回
0.00%
112回
16.67%
120回
0.00%
1/2d6分布
14回
33.33%
24回
33.33%
36回
50.00%
40回
0.00%
54回
33.33%
66回
50.00%
発言統計
その他(NPC)92回49.2%10658文字64.5%
レイン95回50.8%5867文字35.5%
合計187回16525文字

ログ作成者