オルガ神になりますッ。
失礼しました。ドムネラス様、クライド様、ブレンダ様、フェイノ様、ナッシュ様との5人+1つ体制でもって本日魔域にのりこんだのですが。
まあ魔域が作りかけで魔神が怒ったりとかいろいろありました。苦闘の末魔神と魔動機を倒したり。
ですがまあその辺りは置いておきまして。
オルガ、ドムネラス様にご指摘いただいておのれの視野の狭さを自覚いたしました。
オルガはただ里のモノたちに教えられたとおり、己はただ皆様を助け英雄へと至らしめるためだけのモノ、道具であると思っていたのです。
しかしドムネラス様はおっしゃいました。
「他を神へと導く礎たる女神となるのが、最も効率的ではないか」と。
なるほどその手がありました。
ああ、何故オルガは気づかなかったのでしょう。今日ほど己の未熟さを痛感した日はありません。
ええ、ええ。確かにルーンフォークは神も妖精も見えない聞こえない嗅げない魂があるかもいまいちよくわからないと巷で評判ではありますが、さりとて神になることを諦める必要が何処にありましょうか。
極端な話、始まりの剣を見つけて手に入れれば神になれるはずなのです。多分。見つけられるかは置いておいて。いえまあ始まりの剣は冗談にしても、相応の魔剣を手に入れるか、あるいは修練と戦いの末に己の限界を乗り越えるまでの強さに踏み込めば、そこは神の域に片足突っ込んでいると申しますれば。ルーンフォークでもタビットでも、神になるのは不可能ではないはずです。きっと。
ふふふ、オルガ終生の目標を手に入れました。
オルガは神という道具になって、数多の英雄たちの礎として力を尽くすのですッ!
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