サディクが死んだ・・・・・
この仕事で初対面だったが、気のいい奴だった。
戦ったのはフォレストコングというゴリラのような魔物だった。
いつものように正体を見極め、そして先手を取ることができた・・・・のまではよかったが。
最初の攻撃で俺はすべての攻撃をはずしてしまった。
敵は大ダメージを与えた、サディクへと集中していった。
止める間も、かばう力もなかった・・・・
ゆっくりとスローモーションで倒れていくサディク。誰のものだがわからない悲鳴・・・・
落ち込んでる暇はなかった。まだ敵がいるのだ。俺は必死で仲間を鼓舞し、戦いぬいた
仲間一人の死と交換に俺たちは魔物を倒した。
終わった後に胸に残ったのは罪悪感・・・・・だった。
もしあの時俺が攻撃をしっかりあててれば・・・・あるいは魔物と遭遇したときの隊列をきちんとみていなかったことが原因か・・・・
そんなことが依頼の報告を終えた後でもぐるぐると頭に残っていた。
気がつけば俺はフィーの部屋をノックしていた。
|