クエスト名：峻厳たる高嶺（○成功）
【あらすじ】
黒壁山脈――シュヴァルツヴァント山地に、魔航船が墜落した。
人員の生存は絶望的だろうが、一縷の望みを託した救援依頼だ。
最悪、〈魔動核〉などの資材回収だけでも――とのことだった。

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初めての冒険。初めての仲間。たくさんの初めて。

緊急の依頼を受けて向かったシュヴァルツヴァント山地では、
猛威を振るう吹雪、執拗に僕だけを狙ってくる妖精さん（！）など多くの敵が立ちふさがった。

皆で力を合わせそれらの障害を乗り越え、墜落した〈魔航船〉の近くまで辿り着いたところ、
危篤状態ではあったが、幸いにも自分よりも幼い少女が生き延びていた。
しかし、仲間の一人が彼女を麓の町まで連れて帰ることになったことから、
残された僕らは３人だけで〈魔動核〉と残りの生存者を探しに行かなければならなかった。

正直、新米冒険者が立ち向かうには辛い場面が幾度もあった。
だけど結果として、仲間が誰一人として命を落とすことなく依頼を達成できたのは本当に幸運なことだと思う。

結局、〈魔動核〉の回収には成功したものの、〈魔航船〉の事故の原因は解らないままだ。
恐らく山頂にいたサンダーバードが原因の可能性が高いと思われるが、
それを考えるのは僕の役目ではない。

宿に帰るまでが冒険だ、と昔々誰かが言っていた。
だけどこの後について語ることなど、そう多くはない。

多くの命が失われたけれど、それでも誰かを救うことが出来た。
だから僕は冒険者になって良かったと思う。
今はそれだけを胸に留めておこう。