メルーサの町の滞在も今日でおしまい。
およそ2週間というところですが、それだけの期間でも、すでにこの町に根を張り始めてたって感じがしますね。名残惜しいです。
擬似的とはいえ、住んでいて感じますが、人の行き来が思ったよりも多いですね。交易の中継点にあるブランブルグとは規模も人数も違いますが、この場所独特の魅力があるのだろうというのがタルヴィさんの推測です。
魅力のひとつめは、砂漠特有の特産品。厳しい土地柄ではありますが、その土地だからこそ生育する植物の中には、マナが凝縮され、通常の土地のそれよりも薬効の高いものがあるようです。町の中の緑地帯でも、そういったものの栽培が試みられているとのことでした。
魅力のふたつめは、砂漠のあちこちに点在する魔動機文明の遺産。ザントメーアがいつごろから砂漠化したのかは明らかではないようですが、徐々に拡大している、というのが識者の見立てだとか。その過程の中で砂にしずんだ遺跡もあれば、元から地下に作られていたものもあるとかいうことで。
町中にもトレジャーハンターを生業とする冒険者の姿があります。中にはうさんくさい人もいますが……。先日お会いしたヴァレンティーノさんは、それはそれはうさんくさかったですね……。
とはいえ、最近はオアシスの水量がちょっと減ってるようで。死活問題なので、トレジャーハンター含めて調査を行うということでした。回復するといいですね。
|