雪山の麓の村に住む人から、山のほうから不審な声が聞こえるから調査をしてほしい。そんな依頼を受け実際にその山のほうへ向かった。
登山を開始し、あまりの寒さに体を震わせつつ進んでいった。夕方あたりかな。そのあたりから天候が悪化していった。避難場所を探しつつ声の主の手がかりを探していたら、直径80cmくらいの大きな丸い跡を見つけました。そのあと運よく洞窟を見つけたのでそこに駆け込んだ。そしたらそこにも同じく痕跡があり驚いた。
その日の夜、どんどん悪化していく天候を見守っていたら魔動機文明語と妖精語を混ぜて使ったかのような声が聞こえた。恐らくこの声が例の声じゃないかなって思った。
三日後の夜にやっと弱まってきた。枯れ技を探してくれていたドロレスさんからもうなくなってきたと伝えられ、進むことにした。視界が制限されることはなくなったけど、それでも針に刺されるかのような寒さだった。進んでいった先に現れたのは雪だるまだった。目が合うと、雪だるまの頭部に魔力が凝縮し私たちの近くに放たれた。
その雪だるまはスカディを模倣した魔動機だった。あのスカディを模倣しているだけあってとても強かった。範囲攻撃を放ち、腕を放ち後衛に攻撃をしてきた。
そして私は…地に伏せた。攻撃をもろに受け地に伏せた。
仲間に起こしてもらってなければ死んでいたかもしれない…そんなことを思い怖くなった。でも、ドロレスさんだってこの前死にかけつつ私を含む仲間を守ってくれた。そんなドロレスさんが一人で前線で戦っているのに怖がっている場合じゃない。そう思い私も全力を尽くした。マテリアルカードや魔晶石を多く使い、残りマナがなくなるまで。
結果みんながボロボロになってはいるが勝利することができた。そして同時に理解した。これが今の私の全力。ただ生き残ることだけを考えた私の全力。今出来ることのすべて。
前の私はこんな時落ち込んで、自信を無くして、から元気で乗り切っていたのだろうね。でも、今の私はクレーベルから教えてもらったこと。出来なかったことだけじゃなく、出来たことも見ていく。そういう風に思えているから今、私は清々しい気持ち…やり切った感?よくわからないけどとりあえず悪い気にはなっていない。まだ、これから。私は強くなれる。いつかクレーベルを追い抜くほどに。
……ちょっと盛りすぎたかな。少し後ろをついていくほどにはなれるかな。ううん、なる。これが私が生きているうちに成し遂げることの一つだと思う
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