とある操霊術士の女性がひよこ亭に日記帳を置き忘れていったようだ。
文字は丸っこくわりとファンシーな筆跡で綴られている。
届けてあげると、彼女はきっとその恩を忘れないことだろう。
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『聖夜の鮭の黙示録』
これは聖夜に起きた凶悪な事件とそれを解決せし運命(さだめ)の戦士たちの伝説である。
そう、繰霊の深智を目指す著者ことルルララがここに記す。
http://www.piyosword.com/sw2file/download/2972
参考 - 図1-1 本事件の犯人(著者スケッチ)
事件は聖夜の彩り豊かな街中で発生した。
『チキンが奪われ、サーモンに入れ替えられる』
そう被害を訴える無辜の民が多数現れたのだ。
参考 - 表1-1 入れ替えられるケース
対象 ┃ 結果
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チキン ┃ ✕シャケになる
ターキー ┃ ('ω' ✕)シャケニナル
生きた鶏 ┃ ?サンプル不足
幸せな食卓を揺るがす重大事件に、我々冒険者たちのあいだに冷や汗が流れた。
http://www.piyosword.com/sw2file/download/2973
参考 - 図1-2 冷や汗を流す私(著者スケッチ)
事件を詳しく調べる為に、複数の精鋭チームに別れる事となる。
信頼のおける盟友達、ルカ氏はスラム街へ、グ二ー氏、ロネット氏は鶏肉業者の聞き込みへ繰り出した。
私と盟友エリス氏は貴族街の調査に向かうことを決めた。
しかし…そこで我々は驚くべき事態に遭遇する事になる。
盟友が、特殊な交渉術の結果恐ろしい数のネコモフに見舞われたのである。
私は必死に彼女の命を取り止めようとしたが、さらに驚くべき事に盟友はネコモフを見事捌き切ったのだ。
http://www.piyosword.com/sw2file/download/2974
参考 - 図1-3 驚くべきネコチャン(著者スケッチ)
嗚呼、この事件のすべてのあらましをこの日記帳に書き起すにはこのページの余白が足りないようだ。
絵を描きすぎたかもしれない。
著者は、日記はむりせず書ける分だけでも続けるのがコツだとむかし先生に教わったので、今回はここまでとする。
事件の詳細調書は、ひよこ亭の依頼報告書にもあるためそちらを参照されたい。
汝に繰霊の導きがあらんことを
ルルラルラ=ラルララルラルル
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