その他の結果：
運命と調律の魔女のアリス　アリス・ラヴィド
各地を放浪し、世界の運命が乱れぬように調律する魔女。自然現象とマナより生まれし妖精の力を借りる妖精使いや、世界に宿る動植物の精霊という神秘的な存在と交信する森羅魔導士とも異なる存在。「同じ地に10日以上とどまってはならない」「雨が降った日は肉を食べてはならない」「マナを調律以外に使ってはならない」等数多の意味不明な決まり事がある。世界の声と彼女が呼ぶものを知覚でき、それに従って行動を決める。
調律という行為が本当に世界の役に立っているかは定かではない、神官や貴族よりも制限が多く窮屈な生活を強いられる、調律しても世界は対価をくれないので食い扶持は別途稼ぐ必要がある、誰にも感謝されることはないと１つもいいところがない役割である。旅は嫌いではないし、きっと誰かがやらなくてはならないことなのだ。何より自分を拾った老婆に恩を返すために。

放浪の最中ブランブルグに立ち寄り、世界の声を知覚する。いつも曖昧で意味不明な世界の声だが今回は随分と具体的だった。「協力者を募りて綻びを探せ」声に導かれるままに扉を叩く、そこは今まで縁のなかった冒険者ギルドであった。

　わずかでも誰かと旅をする、ということは余りなく楽しい時間だった。魔女も悪いことばかりではないと、思い出を胸に旅を続ける。いつかまた会えると信じて