どうやら私は斃れたらしい。皆は村の人々やスフィンクスを救えただろうか。生き残れることができただろうか。
きっとやってくれることだろう。なぜなら――彼らも誰かのために戦えるヒーローなのだから。
ならば私はどうする?このまま輪廻へ回るか?
――今すぐできることはなんだろう?本当に大事なものはなんだろう?
そうだ――私には使命がある。
ヒーローとして、少しでも多くの者を救うこと。
そしてヒーローとしてのココロを、少しでも多くの人々――未来のヒーローへと届けること。
最初は誰もヒーローじゃない。しかしそれゆえに誰もがヒーローになれる。
荒廃したこの世界には、人々の希望となるヒーローが必要なのだ。どんな絶望に直面しても立ち向かう背中を見せられるヒーローが。
そのためにも私は――まだ。まだ!まだまだ!!
背負ってきた命のために。これからの命のために。この輝きを次なるヒーローに繋げなければ。
人から人へと想いが受け継がれ、それが未来へと繋がっていく――私はそこに、不老不死とは違うもう一つの永遠を見出した。
我が身と魂の輝きはロンズデーライト!砕けはしないし潰えもしない!天に代わってこの永遠を繋いでみせる!
悲しみなんかない世界。愛を諦めたくない。どんな涙も必ず乾く!
――死の最中に感じたことをここに書き記す。まだこの輝きを失う時ではない。
追伸:
妖精達に再会したら泣きつかれてしまった。
まさかクーシーどころかサイドキックまであんなに泣くとは……我が身も穢れてしまったが、どうやらそれで妖精達との絆が途切れることはなかったようだ。
穢れたことで妖精達と絆を紡ぐのは難しくなってしまったが――そんなことで諦めはしないさ!友情とは、壁を乗り越えれば乗り越えるほど強固なものになるんだ! |