依頼でガンザックという方(以後親父さんと表記)の牧場の警備を一週間してきました
親父さんの牧場はとても広くまた、沢山の孤児達とのふれあいも冒険者としてはなかなかできない経験でした
警備をしていたある日リリアナという一人の子供が帰って来ないと騒ぎになりました
理由は親父さん宛のドレイクが出した決闘状でした
親父さんは過去冒険者でそのドレイクの魔剣を砕いた事があるようでした
決闘状に書いてあった場所に向かうとリリアナが倒れていましたが命に関わる事はありませんでした
私達はドレイクと対峙しました魔剣を持たないそのドレイクはガンを扱っていました
戦いは熾烈なものでした
ガンの攻撃は反撃する事ができないのでもろに弾を喰らってしまいました
その時私はドレイクに聞きました魔剣を砕かれても生きているのに改心できなかったのか
ドレイクは答えました「お前は足を潰されても戦えるのか」と
私は戦う事にしか価値を見出せないドレイクを哀れと感じました
実は親父さんは足を悪くして冒険者から牧場主なっていて
戦う以外にも生き方があると教えてくれました
あるいはこの牧場の警備でなければドレイクとの戦いで思うところも無かったでしょう
私には戦う力がある、けれどそれは自分の為ではなく誰かの為でありたいものです
冒険者としての引退後も考えておきたいものです