さて、今日は学校の自由研究のテーマ【不老不死】について書いていこうと思う。

僕たちナイトメアは寿命がないから不老不死って言われてるけど、実際はそうじゃないんだ。
病気やケガで簡単に死ぬし、それは吸血鬼とかも同じだよね。でも一番不老不死に近いのって魔神だと僕は考える。
彼らは魔界からやってきて倒されても仮の肉体が滅ぶだけで死ぬわけじゃないし、彼らの魂は別の世界にあるから輪廻に還ることもない。
そこで僕は、魂を別の世界に定着させてそこから仮の肉体を動かしていけば不老不死になるんじゃないかなって結論に至ったんだ。
別の世界、ここから先はこれを異界＝イデアと呼ぶことにするよ。
この名前も僕が考えたんだ、カッコいいでしょ。
死んだ魂は輪廻の輪に吸い込まれる、けどイデアに魂を送り込めば魂が消える事はない。
この方法を立証させるには様々な問題があるから、そこも分かってるところだけ解説していくね。

【異界＝イデアについて】
イデアは僕たちが暮らす世界とは違う別世界の事で主に魔域や魔界がそれにあたる。
けどその場合このソードワールドも神様が作ったイデアって事になるね。それに神様が住んでる場所も一種のイデアだ。
イデアは主に何者かによって作られる箱庭のようなもので、メカニズムさえ解明すれば僕達も自分だけのイデアを作れる可能性がある。
魔域が崩壊した時の異次元の狭間、あれはイデアというのかは正直難しいところだ。

【イデアへの干渉について】
イデアへ行く方法は未だに不明で、似たようなのは魔域ぐらいかな。
ディメンションゲートは次元を繋ぐ魔法だけど、あれは同じ世界の空間でしか使用できない。
魔神の召喚は生贄を捧げてイデアからこちらの世界に呼び出す魔法だけど、あくまで一方通行で向こう側に行くとこはできない事から、別世界であるイデアへの干渉には莫大なエネルギーが必要かもしれない。
次元を超える魔法は力魔法系か精神魔法系か、それとも時空間系か、それすらよく分かっていない。
魔神を呼ぶような生贄、最悪たくさんの人の命を触媒にとか思うとゾッとするよね。
うっかり神様のいる次元とかへの道を作ったら神殿の人達に異教徒だって石を投げられるかも。

【イデアに魂を送る方法】
ここはまだよくわかんないんだよね。
少なくても魂をイデアに送るってことは一回死ぬ必要があると思う。
流石にこの辺は危ないから実験できないししないよ僕は。

【イデアから仮の肉体を操作する方法】
イデアから魔法で干渉してゴーレムを動かすのが良いと思うんだけど、これも実際にやろうとすると難しい。
コピードールあたりが無難かな？
魔神みたいに魂を仮の肉体に宿して、肉体が消滅したら自動的にイデアに帰るシステム。こっちの方が安定はするけど確立してないと輪廻に吸い込まれてしまったり次元の狭間に引っかかる可能性があるから怖い。


【最後に】
とりあえず、軽くこんなところかな？
この内容を纏めた論文を今度の学院研究発表会で発表してみるよ。
その前に不老不死を深く調べるなら魔神についても色々学ばないといけなくなったけど。
次は【イデア】について詳しくやっていくよ。
まあ論文とかで忙しいからいつになるから今のところは未定かな。
向こうに時間の概念があるのかどうかとか、考えれば考えるほど面白いよね！
因みに僕が何で不老不死について研究したいと思ったかって？
さあ、何でだろうね？
それじゃあね、バイバイ（ノシ