戦闘中に倒れてしまったようです。
それだけでなく、死亡しました。
アスカに蘇生させていただきました。
まどろみの中で温かい声で呼ばれた気がします。
戦闘中に意識を手放してしまうとは情けない限りです。
死亡前のことをいろいろと教えて貰いましたが、倒れたのはひとえに鎧に頼っただけの準備不足だと考えます。
幸い、他者が失われることはなかったため、最低限の役割は果たせていたようですが──。
二度とこのようなことがないよう、準備することにします。
また、自覚はありませんが、自分のことも他の人のことも多くの記憶が欠けてしまいました。
簡素な記録のメモは残していましたが、簡素過ぎてほとんど役に立たないことが発覚です。
以前の私は人の胸を触ることに、それなりに興味を持っていたようです。
少なくともスイがそのようなことを言っていました。
今、そうした感情はないのですが、そうしていたというのならたまに真似てみることにします。
……そして、知らない人に親しく話しかけられることが多いです。
おそらく以前の私の友だろうと思って、胸へのスキンシップを試みたところ驚かれました。
この手のものには距離感というものがあるようなので、気を付けます。 |