最近、依頼に恵まれて一気に☆2まで上がりました。おめでたいことです。魔力もめきめきと向上し、そのあたりの敵になら魔法を通すことができるようになってきています。しかし、まだまだ足りません。そんな気がします。
依頼の内容の大半は、「クリスマス」という謎の行事に関するものでした。私が無知なだけなのだと思われますが、身体が自然に受け入れてはくれません。きっとこの行事をしたことが無いのだと思っていたのですが、不思議なことにこの「クリスマス」に関する記憶が出て来ては頭が痛くなるのです。「ブッシュ・ド・ノエル」という樹の幹に似たケーキ、高濃度クリスマス粒子に浸食されたクリスマスフィールド、そして暴徒と化す男性達…。彼らを見ていると頭が痛くなります。痛くて痛くて、堪えようのないほどに。
私は頭痛と共に脳裏に浮かぶ依頼書をいち早く取りました。そして、何かに導かれるようにPT内のカップルを提案し、私自身も仮初のカップルになりました。演技だとわかっていても、囁かれる愛の言葉にはドキッとしてしまいます。ほんと、惚れっぽくって駄目ですね。「るっくん」と自分で言ってて恥ずかしくなります。「キスしよう」だなんて言葉が自分の口から出るとは思いませんでした。
魔神を討ち滅ぼし、強烈な既視感が私を襲いました。哀れな男性に手を差し伸べると、痛みはまるで嘘のように消えました。彼を救えという事だったのでしょうか?今となってはわかりませんが、街に連行する途中の彼は、これから牢屋に入れられるとは思えないほど幸せそうでした。
そうそう、同じような男性がPTにいたのですが、彼と同じく手を差し伸べたところ、「ビッチ」と言われ、どういう意味か分かりませんが罵られたのは分かり、つい怒りで魔法攻撃してしまいました。これはとても反省です。
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