「第一次グラランド対戦」勝手にオーディオコメンタリー・プロローグ : 日誌
エルマ=ユルゲン  (投稿時キャラデータ) kari-rice 2020-05-01

※この日誌は、セッション番号4961『【高難易度】第一次グラランド対戦 模擬戦編 ―優勝―』(→http://www.piyosword.com/sw2game/view/4961)を勝手に二次創作した内容となっています。ご了承の上、お読み下さい。

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「おはようございます、本日はよろしくお願いします」

 5月某日。神殿の時計によれば、時刻は9時5分前。
 キルヒア神殿の司祭職にして『百の剣亭』…正式名称『炭焼きひよこ亭』の☆5グレード(脚注:収録当時)の冒険者である私、エルマ=ユルゲン(※1)はキルヒア神殿のある部屋に通されていました。なぜ私がこの部屋に来たのか?話は少し長くなります。

 ことの始まりは、新たにブランブルグ巨大多層遺跡(※2)から発掘されたという魔動機。なんでも【ホログラフィ】で録画された映像をそのマギスフィアをセットすることで再生できる機能を持ち、しかも【ターゲットサイト】すら使えない人でも十分に扱えたり、録画時間を延長出来たり画質も向上していたりと素晴らしい機能を有しているそうです。それのテストをしてくれないか、とブランブルグのマギテックギルド:ブラックボックス(※3)からキルヒア神殿へ依頼が届き…そして、その担当者として私に白羽の矢が立ったと、そういう訳です。魔動機術には座学を除いて全然明るくない私でも使えるそうだけれど…ブラックボックスのスタッフさんが、説明してくれるのかしら。

 「それで、今回は私に何をして頂きたいのかしら?確か企画段階だと、ラジオ番組とか候補は多かったと記憶してるのだけれど」
 「『オーディオコメンタリー』ね、ありがとう。確か既に撮られた映像に解説を入れるのよね?精一杯、務めさせて頂くわ」
 「それで、見て欲しい映像というのは?まず一通り見てもらってから解説、よね?」

 私との打ち合わせを済ませたブラックボックスからの職員2名は、早速再生しましょうと録画された映像を映し始めました。マギスフィアをセットされた魔動機の画面はだんだんと明るくなり、映像が流れ…

 まず映し出されたのは、画面中央に記された『提供:うにゅう団(※4)』というグラスランナー語でした。

 正直に告白すると、私はその瞬間のことをよく覚えていません。部屋の別録りの【ホログラフィ】からは、映像が開始されてわずか1秒、ドン、と机が両手で強く押される音を立てて、そのまま部屋を無言で出ようとする私が録画されていました。そして、そんな私を2人がかりで取り押さえるブラックボックスの職員達による奮闘が、3分(18ラウンド)ほど。

 「私を嵌めたわね!離しなさい、もうあそことは関わりたくないのー!」

 私のあられもない悲鳴も録音されていました。かなり恥ずかしいです。キルヒア神官らしからぬ態度であったとは思いますが、反省はしていません。…むしろあれに出逢って沈着冷静のままでいられる人のほうが信じられません。
 その後の映像には、周囲の神官が駆けつけられて【サニティ】を使われたり、ブラックボックス職員からも…あれは【トランキライザー・バレット】でしょうか。麻酔弾を作成するレアな魔動機術だと文献で読んだことがあります。

 そんなこんなで、昼食を挟んで5時間後。改めて、オーディオコメンタリーの収録が始まるのでした。

「…ということで。キルヒア神殿の文化復元プロジェクトの一環として、『オーディオコメンタリー』なるものをさせられることとなりました」
「キルヒア神殿司祭にして『炭焼きひよこ亭』☆5グレードの冒険者、エルマ=ユルゲンよ。今回は宜しくね…」
「この映像を見るだなんていう物好きにも程がある方々のために、精一杯映像の解説を担当させていただくわ!」

 …この時、私は先に待ち受ける地獄のひと時(※5)を覚悟して収録に臨んでいました。ですが、映像ではその予想を斜め上に上回る展開が繰り広げられていたのです…

続く?

※1:エルマ=ユルゲン→http://www.piyosword.com/sw25pc/view/2730
※2:ブランブルグ巨大多層遺跡→http://www.piyosword.com/wiki/index.php?冒険者の街#n4ae8bc1
※3:マギテックギルド:ブラックボックス→http://www.piyosword.com/wiki/index.php?冒険者の街#xf07503c
※4:うにゅう団→http://www.piyosword.com/wiki/index.php?GMリウス#baf5e5f9
※5:個人の感想です

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