この日記は魔法文明語で記述されています。
ようやく【リジェネレイション】の目途が立ちました。
ジン教授が14階位の妖精使いになったそうです。
次に会った時に依頼したいと思います。
この事を彼女に話に行ったところ、お兄さんがいました。
じろじろと私の事を見た後に、自分の頭を壁に思いっきり叩きつけてから飛び出していきました。
一体どうしたのでしょうか。
彼女に事を伝えたところ、泣いてしまいました。余程嬉しかったのでしょう。
紙とペンを求められたので渡したら、彼女は口でペンを使い、村に置いてきた家族に報告の手紙を書きました。
代わりに書きますと言いましたが、彼女は聞きませんでした。
涙と唾液でぐちゃぐちゃになった羊皮紙に、読めないほど形の崩れた文字で「なおる」と書いてありました。
流石にこれだけでは何のことかさっぱりなので、別紙に経緯と補足書き、ジン・ウォーカー教授と資金提供をしてくれたルナ・フィルブルームの名を記述しておきました。
できれば、お兄さんにも話を通してから送りたかったのですが、あの様子では接触は難しいでしょう。この様子の事も記述し、先に手紙を送っておきました。
あとはジン教授の都合がいい日を待つのみです。
講義のある日を狙うのが一番ねらい目でしょうか。
【フィジカルギミック】でくっつけた腕の人差し指が少しだけ動くようになりました。
指が動くようになるまであと少しでしょうか。
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