現在、いくつか見つかった資料をと歴史的背景などを参考に、話をまとめ終わりました。
フェンディル魔法王国から魔神王の討伐の功績を認められ、資料の閲覧許可が下りたのも大きかったでしょう。
私1人ではこんなことできませんでした。皆さんには感謝しなければなりません。

まずは魔法王バズガ、コルプス=バズガについてです。
魔法王バズガはAD2000年頃、魔法文明時代中期に存在を確認されたのが、確認できる最も古い記録のようで、その歴史は前フェンディルよりも古いそうです。
その後、第一次魔法戦国時代という前フェンディルが起こした戦争で敗北し、魔法王バズガは下ったと記録されていました。
この際に死亡し、レイスとなって後年を生きていたそうです。レイスになったことで何らかの力を喪失。ハイマン研究に力を入れ、秘密結社バズカ社を設立したと記録されていました。
その後、辺境伯の地位を与えられ、西方のイスカイア王国に対する牽制として機能していたようです。
その結末については分かりません。

続いて本題の"私"。
アニムス・バズカもしくはアニマ・バズカについてです。
最も古い記録で、同じくAD2000年頃。元々魔法王バズガはハイマン研究を早期に行っていた魔法王で、"私"はその研究成果として創られたのでしょう。
"私"は"終焉"と呼ばれ、魔法王達よりも遥かに高い魔力を持っていたそうです。
第一次魔法戦国時代の際には前フェンディルに最も打撃を与え、第二次魔法戦国時代では各地を飛び回り、現れた戦場は流星群で必ず焦土と化すとまでされていたようです。
どこかの誰かが私の事を決戦兵器と言っていましたが、本当に決戦兵器扱いだったようですね。
流星群の魔法、興味があります。
その能力ですが、まとめてみました。

・高すぎる魔力
・ハイマンの特性を利用して死んでも別の身体ですぐに転生してくる
・転生するため年齢性別不定　美女とも美少女とも美男子とも美少年とも記録あり。
・流星群の魔法
・発動遅延化魔法
・山を動かす魔法
・他者をレイス化させ使役する魔法
・他者と位置を入れ替える魔法
・他者の魔法を封じる魔法

それぞれに逸話があったりするケースもありました。
アストレイドという大群を討ち滅ぼした話、大蛮王を討った話、ニールダと言う神の邪神体を打倒した話、イズマイアという邪神を退けた話、南方の古竜アーデルハイドを退けた話、魔神王を石にしたと言う話、黄色のヴァンパイア？を倒した話。
以前なら私もこんな話信じませんでしたが、手が届きそうになると行けそうと思えてしまうのが不思議です。

まだわかっていないことは多いですが、2人についてはこんなところでしょうか。

バズカ社についてです。
バズカ社は魔法王バズガに設立された会社です。
その名前は第一次魔法戦国時代が終わった後、AD3000年頃から確認できます。もっと前からあったともとれる記述もありますが推測の域を出ません。
まだ魔法王達が不老性を獲得していなかった頃、転生サイクルに干渉して記憶を完全に移植し肉体を入れ替えることで、不死性を疑似的に与える技術を前フェンディル貴族や魔法王達に売りつけていたようです。
その資金で魔法王バズガはハイマンの私兵団を設立。"私"はその1人だったようです。このバズカと言う名前は社名だったようです。
その後、魔法文明時代後期に入り、遠方に支部を設立していったとされています。
私が目覚めたのはその支部の一つだったのでしょう。

これらは魔法文明時代の終わりまで確認できました。その時の詳細な記録は残っていません。

ちなみに施設類は完全に破壊されていましたが、宝物庫は満載だったので、これまでの調査費用として協力してくれた皆さんに必要そうなもの以外あげました。