家に帰って来て数日が経った
ほんの数カ月家を飛び出していただけなのに懐かしさで胸がいっぱいになった
今の私の生活は日のある間は神殿の手伝い、日が暮れる前には家に帰って家族と過ごす
冒険者の頃とは正反対の穏やかな生活。昔の私からは考えられない生活。でも、昔より充実した生活
親は無鉄砲だった私が落ち着いた性格になっているのを気にして何があったか聞いてきたので、親には私の冒険を覚えている限り伝えた
怒られると思ったけど最初の言葉は私が恐怖を感じていたかどうかだった
私は正直に慢心していた事その後ミルタバル様の奇跡を感じた事、そして冒険者があっけなく死んでいく事実に今更恐怖を覚えた事を全て話した
親はただ私の話を聞いて、私がこれからどうしたいかと聞いた
私は、帰って来る前私を励ましてくれた冒険者を思い出して
「死ぬのは怖い、けど私の力で救える人がいるなら救いたい」
力強くはっきり言った
親はまた悲しい顔していたから私は慌てて
「でも、年が変わるまでは甘えさせてほしいな」と言った
親は年が変わるまでなんて言わずいつでも待ってると言ってくれた
決意を固めて今日の日誌は終わりにする |